これからのエネルギー社会に不可欠な「水素(H2)」
脱炭素社会の実現に向けて、次世代エネルギーとして注目される水素(H2)。
自動車や発電・産業・建築・燃焼・分析など、様々な分野での活用が期待されています。
更に、近年では、医療・美容・飲食業などの用途開拓が加速しています。
しかし、水素(H2)は分子が非常に小さいため漏れやすく、可燃性・爆発性のあるガスのため、その利用には精密な流量制御や安全な取り扱いが不可欠です。
今後、この水素(H2)の需要は増加していくと予想されています。
本特集では、水素エネルギー社会を支えるコフロックの製品を紹介いたします。

水素(H2)の利用において、こんなお悩みはありませんか??
- 水素の計測/制御に最適な流量計やバルブを探している。
- 水素を他の気体と混合させたい。
- 水素ボンベの管理や運搬が大変。安全管理に不安がある。
- 必要な時に必要な分だけ、水素ガスを発生させたい。
- 燃料電池の安定した評価試験を行いたい。
コフロックの水素関連製品
コフロックは、長年培ってきた流体の計測・制御・発生技術を用いて、開発した製品の製造・販売をしております。
水素(H2)の計測や制御目的で販売実績の多い製品や水素(H2)を発生させる装置をPICKUPいたしました。
水素(H2)を計測/制御したい
マスフローコントローラ/メータ
コフロックのマスフローコントローラ(MFC)・マスフローメータ(MFM)は質量流量計です。
質量流量計の中でも「熱式」に分類され、気体が流れているときのセンサ上流と下流の間の熱の移動を利用して流量を計測します。
気体は、圧力や温度の変化によって体積が変わるため、流量の計測においてはその点を留意する必要があります。
しかし、質量流量計はそれらの影響を受けにくく、誤差が少ない精密な流量計測が可能です。
フローメータ(面積式流量計)
フローメータ(面積式流量計)は、上端が下端より拡がった円錐状の筒(テーパ管)の中に浮子(フロート)を入れたもので、流量の大小によりフロートが上下し、その釣り合う位置を読み取り、流量を求めるものです。弊社では流量計測だけでなく流量制御も行うことができるバルブ付フローメータや警報機能付フローメータなど様々な製品を取り揃えております。
流量制御バルブ
流量制御バルブは、小さなオリフィスとなった流路を針状あるいは棒状のニードルで開度調整し、その流路抵抗変化により流量制御するニードルバルブが一般的です。弊社では精密タイプや簡易タイプなど様々なニードルバルブに加え、ニードルバルブとダイヤフラムを組み合わせたフローコントローラや、電気的に流量制御を行う比例ソレノイドバルブまで製造しております。
ガス混合装置
ガス混合装置は、マスフローコントローラ、フローメータ、流量制御バルブ、圧力制御バルブ等のフローパーツを使用し、2種類以上のガスを決まった圧力・流量に制御して、混合ガスを供給するものです。
水素は可燃性・爆発性のあるガスのため、水素を混合して混合ガスを発生させる際には、水素の爆発下限値を考慮した混合比率にコントロールしたいとご要望いただくことが多いです。
弊社はお客様のニーズに合わせ、様々な特別仕様にもご対応致します。
燃料電池評価装置/バブラーユニット
燃料電池とは
水素と酸素を化学反応させて電気を直接つくり出す「発電装置」です。
水の電気分解と逆の原理を利用し、燃料を燃焼させずに発電するため、エネルギー効率が非常に高いのが特徴です。発電時に排出されるのは基本的に水だけなので、二酸化炭素(CO2)を出さないクリーンなエネルギーとして期待されています。
身近な燃料電池活用例


燃料電池評価装置とは
燃料電池の性能や耐久性、信頼性を科学的に検証するためには、専門的な試験装置が不可欠です。この装置は、燃料となる水素や空気の流量、温度、湿度などを精密に制御し、様々な環境を再現して燃料電池の性能を評価します。
コフロックは、長年培ってきた流量制御技術を用いて、安全な連続運転を可能にする自動制御機構を備え、こうした厳格な評価を支える高精度な燃料電池評価装置をお客様のニーズに合わせて設計・製作しています。

水素(H2)を発生/精製させたい
水素(H2)の製造方法は、カーボンニュートラルの観点で、環境性能に応じて多様化しています。
現在、主流となっている従来法(水蒸気改質法等)を用いて、製造過程で発生する二酸化炭素(CO2)を大気に放出する場合は『グレー水素』。従来法を用いるが、製造過程で発生する二酸化炭素(CO2)を回収/貯蔵/利用(CCS/CCUS)する場合は『ブルー水素』。再生可能エネルギー電力で、水を電気分解する場合は『グリーン水素』と呼ばれています。グリーン水素は製造から利用まで二酸化炭素(CO2)を排出しないため、クリーンエネルギーとして世界的に開発が加速しています。
- グレー
水素 -
CO2を大気解放
水蒸気改質法(SMR)等
- ブルー
水素 -
CO2回収
水蒸気改質法(SMR)等
+CCS/CCUS
- グリーン
水素 -
CO2排出ゼロ
水電解方式等
コフロックは、水を電気分解することで水素(H2)を発生することができる水素ガス発生装置を販売しています。小型で卓上設置が可能なため、研究室やラボなどでの利用に最適です。その他にも、サーチガスやフォーミングガスを自家発生させるH2+N2混合ガス発生装置も製造・販売しています。
また、コフロックの流量計やバルブは水素製造・精製工程において各種流体の流量計測・制御に使用されています。
水素ガス発生装置/水素吸蔵合金キャニスター
コフロックの水素ガス発生装置は、小型で卓上設置が可能な製品です。研究室やラボでの利用に最適です。
水を電気分解することで、必要な時に、必要な量だけ、水素ガスを発生することができます。
これにより、水素ボンベの交換/運搬や管理工数が不要になります。
また、水素吸蔵合金キャニスターは、水素を吸収・放出する特性を持つ水素吸蔵合金が充填された容器です。
コンパクトで安全。繰り返し利用可能。水素を安全に持ち運ぶことが出来ます。
H2+N2ガス発生装置
コフロックの「窒素ガス発生装置」「水素ガス発生装置」「ガス混合装置」の技術を結集して開発したH2+N2ガス発生装置。水と空気を原料として、手軽に水素+窒素の混合ガスを発生することが出来ます。ボンベの管理が不要で、用途により、水素比率の変更も可能な装置です。
自動車部品や空調機器の熱交換器、食品パッケージ等のリークテスト用途で、入手難となり価格高騰しているヘリウムガスの代替手段として、水素リークテストのサーチガスとして活用できます。その他、ボンディングやハンダ付け工程のフォーミングガス。金属の光輝焼鈍の還元ガスとして用いられます。
水素製造過程における各種流体の計測・制御
水素の製造方法として、工業全般に広く普及しているものに「水蒸気改質法」と呼ばれる方式があります。
この方式は、化石燃料(主にメタンガス)と水蒸気を高温で反応させて水素を製造する方法です。カーボンニュートラルの観点では、エネルギー源として化石燃料を燃焼するために、二酸化炭素を多く輩出することが課題となっており、二酸化炭素の回収/利用/貯蔵方法(CCS、CCUS)との併用が検討されています。
コフロックはこの水蒸気改質法のプロセスにおいて、メタンガス・水・二酸化炭素・水素などの計測・制御が可能な製品を取り扱っております。

水素から水分等の特定成分を除去したい(特注対応例)
よくある問合せ
- 水素換算した場合の最大流量や流量レンジを教えてください。
- 製品により製作可能範囲が異なりますので、弊社営業までお問合せください。
- 継手は何が選べますか?
- 製品毎に標準継手をご用意しております。
標準継手以外をお選びいただける製品も御座います。
詳しくは、カタログ仕様表や注文方法覧にある「継手」をご参照下さい。 - 混合ガスを計測・制御したいのですが、可能ですか?
- 具体的な流体名と混合比率をご教示下さい。
ご教示頂いた条件仕様でお使い頂ける製品の選定や製作可否をお知らせします。 - ガス混合装置は、購入後に混合比率の変更は可能でしょうか?
- 内蔵するマスフローコントローラやバルブ等の対応する流量レンジであれば可能です。装置製造前に、仕様お打合せを行い、お客様のご希望に応じて製造いたします。ご相談ください。
- 水素ガス発生装置KOH2シリーズの法規制は?
- 装置内部に水素を貯蔵しない構造になっています。
圧力容器や高圧ガスに該当しないため、水素ボンベなどと比較し、法律対応や維持管理業務から解放されます。 - 水素吸蔵合金キャニスターは高圧ガスに該当しますか?
- 室温下で1MPaの圧力を超えない為、高圧ガスや圧力容器に該当しません。
- 購入する場合は、直接取引になりますか?
- 弊社営業までご相談ください。もし、普段取引されているご希望の商社がございましたら、ご連絡ください。
- 試してみたいのですが、デモ機やサンプル品はありますか?
- ご要望や仕様をお伺いした上で、対応可否を検討させていただきます。
弊社営業までお問い合わせください。