こんなお悩みはありませんか??
- 分析機器に使用するため、気体や液体の流量を計測/制御をしたい。
- 使用中の分析機器に最適な流量計やバルブを選定したい。
- 流量計やバルブを買い替えたいが、どれがいいかわからない。
- 特殊な流体や試料の計測/制御に適した流量計やバルブを探している。
分析機器とは
分析機器とは物質の組成・性質・構造・状態等を測定するものです。
実験・研究用、環境用、医用、バイオ関連など様々な用途で活用されています。
実験・研究用途の分析装置を大きく分類すると、電気化学分析装置、光分析装置、電磁気分析装置、分離分析装置、熱分析装置等に分けることができます。
分析機器と流体計測制御機器
様々な分析機器に流量計やバルブが搭載されています。
例えばガスクロマトグラフ、液体クロマトグラフ、ICP発光分光分析装置、原子吸光光度計、TOC計、VOC計、酸素濃度計、環境測定機器、大気汚染分析装置等、流量計やバルブは幅広い分析装置のキャリアガスやサンプリング流量の計測制御に利用されています。
今回は、ガスクロマトグラフ、ICP発光分光分析装置、TOC計、熱分析装置について、弊社のpickup製品も併せて詳しくご紹介していきます。
コフロックのルーツは分析機器用の流量計
弊社のルーツは分析機器用の流量計にあります。創業者小島久直が分析装置メーカーからのご依頼で、流量計測用ガラス管の内面加工を始めたことをきっかけに分析機器用の流量計の製造をはじめました。
「小島久直商店」「小島製作所」「コフロック」と社名を変えながら、75年以上、流体の計測/制御/発生技術を磨き、努力を重ねています。
ガスクロマトグラフ
ガスクロマトグラフは、気体や液体に含まれる成分を分離し、その性質・量(濃度)を分析するための装置です。
品質検査や研究開発用途だけでなく、石油化学、天然ガス、科学、環境、医薬品、食品、飲料など幅広い分野で用いられています。
フロー例
ガスクロマトグラフでは、分析対象成分を含む試料(サンプル)がキャリアガスによってカラムへ運ばれます。
試料はカラムの中で各成分に分離され、検出器で成分を測定することができます。
弊社の流量計やバルブは、試料やキャリアガスの計測・制御に用いられます。一般的にキャリアガスには、ヘリウム・水素・窒素・アルゴンなどの不活性ガスが用いられ、流量や圧力を一定に維持する必要があります。キャリアガスの安定供給は分析精度に大きく影響する重要な要素です。
ICP発光分光分析装置
ICP発光分光分析装置とは、試料溶液が高周波誘導結合プラズマ(ICP)からエネルギーを受け取り、そのエネルギーを放出する際の光の波長・量を測定することで、試料の組成・含有率を知ることができる装置です。
多くの元素を一斉分析可能なため食品、医薬、環境、石油化学など幅広い分野において使用されています。
フロー例
試料溶液を霧状にしてArプラズマに導入します。イオン化・分子化された試料は高いエネルギーの状態(励起状態)になり、最もエネルギーが低い状態(基底状態)へと戻るときに余分なエネルギーをスペクトル発光として放出します。
放出された発光線(スペクトル線)を測定し、どのような元素が含まれているかを検出します。
発光線の位置(波長)から成分元素の種類を判定し、その強度から各元素の含有量を求めることができます。
弊社の流量計やバルブはArガス制御に用いられます。プラズマガス(冷却ガス)、補助ガス(中間ガス)、キャリアガスの流量を適切にコントロールすることは分析精度に大きく関わります。
TOC計
全有機体炭素(TOC:Total Organic Carvon)は水中に存在する有機物を構成する炭素の総量です。
「水の汚れ」を示す指標の一つとして用いられています。
TOC測定は、水道水や半導体製造などに用いられる超純水、産業排水や下水処理排水などの水質管理、医薬品製造など、幅広い分野で利用されています。
フロー例
TOC計の中でも広く普及している方法が燃焼酸化方式です。
試料を燃焼酸化することにより、有機物中の炭素が酸化されて二酸化炭素が発生します、発生した二酸化炭素を検出し、TOC値を算出します。
試料の前処理や燃焼酸化プロセスでキャリアガスやパージガスが使用されます。主に窒素や酸素、Airが使用されることが多く、その計測・制御に弊社の製品が活用されています。これらのガスを適切にコントロールすることでTOC計の精度や効率を高めることができます。
熱分析装置
熱分析は物質を加熱または冷却した時に起こる物理的変化を測定する技法です。
各種材料の研究開発において、熱分析により、熱物性を明らかにすることは重要です。また、品質管理・工程管理においては、製品の出荷検査や受入れ検査などの用途にも用いられています。
フロー例
熱分析装置は以下の主要部位で構成されています。
- ・検出部
- 試料をヒーターにより加熱冷却するとともに、試料の温度と物理的性質を検出します。
- ・温度制御部
- 温度制御を行う部分で、設定されたプログラムに従ってヒーターの温度を制御します。
- ・データ処理部
- データ記録から解析までの処理を行います。
検出部では、試料を取り巻く雰囲気ガスの制御が必要になってきます。例えば、空気中で加熱すると燃焼してしまう試料の分析をする際には、窒素雰囲気にすることで燃焼反応を起こさずに分析を行うことが可能になります。
窒素の他にも、Airやヘリウム、アルゴンなどのガスを用いることがあります。
これらのガスの計測・制御に弊社の流量計やバルブが活用されています。
おすすめ製品
よくある問合せ
- 前処理がない分析装置を購入したのですが、前処理に使用する流量計やバルブをどう選んだらいいですか?
- 分析装置ごとの仕様をお伺いしながら選定させていただきます。
- 似たような製品が多く違いがわかりません、どのように選び分けたらいいですか?
- 製品によって細かい仕様やコストが異なりますので、ご希望のご使用条件やご予算感に応じてご選定いたします。
- 継手は何が選べますか?
- 製品毎に標準継手をご用意しております。
標準継手以外をお選びいただける製品も御座います。
詳しくは、カタログ仕様表や注文方法欄にある「継手」をご参照下さい。 - 混合ガスを使いたいが可能ですか?
- 具体的な流体名と混合比率をご教示下さい。
ご教示頂いた条件仕様でお使い頂ける製品の選定や製作可否をお知らせします。 - 腐蝕性ガスを使いたいが可能ですか?
- 具体的なガス種をご教示下さい。
対象ガスの特性を確認した上で、適合するシール材を用いた製品をご提案致します。
※原則ドライガスであることが条件です。 - 耐薬液性に優れた流量計はありますか?
- NewPFAを用いた小型カルマン渦流量計などをラインナップしています。
具体的な薬液の種類を記載してお問い合わせください。対象流体の特性を確認した上で、適合する製品をご提案致します。 - 製品評価をしたいのですが、デモ機やサンプル品はありますか?
- ご要望や仕様をお伺いした上で、対応可否を検討させていただきます。
弊社営業までお問い合わせください。